トップメッセージ

働く人の話を聞き、現場を見て、その二つをつなぐ

オフィスで話す代表

当社は2003年、製造業の現場に人を送り出す小さな会社として福岡県陽和市で始まりました。創業からの20年余りで、派遣・紹介・請負・保育まで事業は広がりましたが、やっていることの中心はほとんど変わっていません。働く人の話を聞き、現場を見て、その二つを丁寧につなぐことです。創業のとき、最初にご依頼をいただいたのは市内の金属加工の工場でした。必要な人数をうかがうより先に、作業を見せていただくところから始めたのを覚えています。何をどの順番で行い、どこで手が止まるのか。それが分かってはじめて、どんな方に来ていただくとよいかが見えてきました。この順番は、事業が広がったいまも変えていません。人材サービスは、条件が合えば成立する仕事だと思われがちです。けれども実際には、通勤の負担、職場の人の多さ、覚えることの量、家庭の事情といった、求人票に書かれない条件のほうが就業の継続を左右します。私たちが配属前の説明に時間をかけるのは、そこで無理をしてもらわないためです。説明の場では、よいことだけをお伝えしないようにしています。立ち仕事の時間、扱う物の重さ、繁忙期の残業の見込み。あらかじめ知っていれば準備ができることも、知らないまま始めると「聞いていた話と違う」になります。就業を始めたあとも、初日・1週間後・1か月後と続けて状況をうかがい、必要があれば就業先と調整します。担当者を変えないのも、言いにくいことを言っていただくためです。

遠回りに見える工程設計が、結果として定着につながる

企業のお客さまに対しても同じ姿勢で向き合います。人手が足りない局面では、まず人数をそろえることが求められます。それでも私たちは、業務を分解して「いま本当に人が要る工程はどこか」をご一緒に確かめるところから始めます。遠回りに見えても、その工程設計が結果として定着につながり、採用や教育にかかる費用を抑えます。作業記録を1〜2週間お預かりして、工程ごとの作業時間と繁閑を数値で整理することもあります。数字にしてみると、増員が必要だと思われていた工程よりも、その前後の段取りに時間がかかっていた、ということが少なくありません。人を増やすことがいつでも最適な答えとは限らない、というのが私たちの考えです。段取りの見直しだけで繁忙期を越えられた例もあれば、工程をひとつ請負に切り出したことで、正社員の方が本来の業務に戻れた例もあります。そのうえで人が必要になったときには、通勤圏で長く働ける方をご紹介します。遠方から一時的に人を集める方法は、短期的には数がそろっても、半年後に同じ課題が戻ってくることが多いためです。

これからも、目の前の一人と一社に対して誠実に

代表取締役社長のポートレート

2025年には企業主導型保育施設「そらのわ保育園」を開園しました。働きたい気持ちがあっても、預け先がないために就業をあきらめる方が地域に少なくないからです。面談のなかで「子どもの預け先が決まらないので、もう少し先にしたい」というお話を何度もうかがってきました。求人の側をいくら整えても、その一点で就業に進めないのであれば、私たちの仕事は途中で止まってしまいます。人材サービスの会社が保育を始めるのは遠回りに見えるかもしれませんが、私たちにとっては同じ仕事の延長線上にあります。園は少人数で、送り迎えの時間に幅を持たせています。就業先の勤務時間に合わせて預けられなければ、預け先があっても働けないためです。創業から20年余りのあいだに、働き方の選択肢は増えました。それでも、一人ひとりの事情を聞いて、現場を見て、その二つをつなぐという仕事の中身は変わっていません。これからも、目の前の一人と一社に対して誠実であることを積み重ねてまいります。株式会社ワークコンパス 代表取締役社長 南野 健一

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